新製品の開発や既存製品の改良において、設計からテストまでのサイクルをいかに早く回すかは、企業の競争力に直結します。部品開発の初期段階における試作板金には、図面通りの要求精度を満たすことはもちろん、圧倒的なスピードが求められます。 開発者様の「すぐに実物で検証したい」というニーズにお応えするため、当社では独自の製造システムと組織体制を構築し、板金加工の短納期化を追求しています。
精密板金やプレス試作の「短納期」とは?
製造業における「短納期」とは、通常の生産・加工スケジュールよりも大幅に短い期間で製品や部品を納品することを指します。特に製品開発のサイクルが高速化している現代において、試作開発や設計変更にスピーディーに対応できるかどうかは、企業の競争力に直結します。開発エンジニアにとって、部品調達におけるリードタイムの短縮(短納期化)は、開発期間全体の短縮や評価試験の早期化を実現するための重要な要素となります。
精密板金加工やプレス試作における一般的な通常納期は「2週間〜1ヶ月程度」ですが、「短納期」と呼べる基準は一般的に「1週間以内(実働3〜5日程度)」を指すことが多いです。さらに、緊急の試作やライン停止を防ぐための特急対応として、「即日(当日)〜翌日」で納品されるケースを「超短納期」と呼ぶこともあります。
ただし、この納期日数は「どの加工工程まで完了させるか」によって変動します。工程別の短納期・通常納期の目安は以下の通りです。
| 加工工程の範囲 | 通常納期の目安 | 「短納期」の目安 |
| ブランク加工のみ (レーザー切断、ワイヤーカット等) | 3日 〜 1週間 | 即日 〜 2日 |
| 曲げ加工まで (ブランク + 曲げ・簡易金型成形) | 1週間 〜 2週間 | 2日 〜 3日 |
| 溶接・仕上げまで (ブランク + 曲げ + 溶接・組立) | 2週間 〜 3週間 | 3日 〜 5日 |
| 表面処理込み (上記 + メッキ・塗装・アルマイト等) | 3週間 〜 1ヶ月 | 1週間 〜 2週間 |
※簡易金型を用いたプレス試作の場合も、金型の設計・製作期間が加味されるため、板金のみの加工と比較して数日〜1週間程度プラスされる傾向にあります。
当社が「スピード板金」を実現できる6つの理由
ツツミ産業は、最短即日納品も対応可能な「超短納期」で、製品開発を支援しています。通常、精密な板金加工には材料調達からデータ作成、抜き、曲げ、溶接まで多くの工程が必要ですが、当社では以下の6つの強みによって、高品質なスピード板金を可能にしています。
① 社内一貫体制と切磋琢磨と連携を生む「2ラインシステム」
レーザー加工から溶接、検査に至るまですべての加工工程を社内一貫体制で、ご提供します。そして社内には、2つの製造ラインを設けています。平常時は2つのラインが互いに切磋琢磨しながら生産性を高め合っていますが、難易度の高い加工や、万が一のトラブルなどの緊急時には、ラインの垣根を越えて協力し合います。この柔軟で強靭な製造体制が、確実な短納期を支えています。


② 800種類もの材料を常備し、調達のタイムロスをゼロに
板金の短納期を実現する上で、最大のネックとなりやすいのが材料の仕入れ時間です。当社では、常に800種類にも及ぶ多様な材料を社内に保有しています。材料調達にかかるリードタイムを極限まで削減できるため、急なご依頼にもタイムリーに製造をスタートできる体制が整っています。


当社の板金材料の詳細については、『板金材料』をご覧ください。
③ 多様なCADデータ対応と「ポンチ絵」からのスピーディな設計
さまざまな形式のCADデータに柔軟に対応し、スムーズに製造工程へ移行できます。さらに、正式な図面がない「手書きのポンチ絵」の段階からでも、社内で設計データを作成し製造することが可能です。「まだ図面が固まりきっていないが、まずは形にしたい」という板金試作の初期段階から、お客様のプロジェクトを加速させます。


④ 独自の生産管理システムによる工程の一元管理と見える化
どれだけ個々の工程が早くても、全体の連携が取れていなければスピーディな納品はできません。当社では独自の生産管理システムを導入し、全工程の進捗状況をリアルタイムで「見える化」しています。各部門の責任者同士が進捗を共有し、密に調整・管理を行うことで、ボトルネックを生まずに最短ルートでの製造を実現しています。


③ 「積層金型」のパイオニア!独自の簡易金型で深絞りもスピーディに
現在でこそ板金業界で一般的になった「積層金型」ですが、当社はそのパイオニアとして独自の簡易金型技術を蓄積してきました。通常なら金型製作に多大な時間と費用がかかる深絞り加工なども、この技術を用いることでスピーディかつコストを抑えて対応可能です。


⑤ 各工程を極める「エキスパート制」と熟練の有資格者
板金業界では複数の工程を一人でこなす「多能工」が主流になりつつありますが、当社はあえて特定の工程のみを担当する「エキスパート制」を採用しています。各工程に深い知識と豊富な経験を持つエキスパート技術者を配置することで、圧倒的な作業スピードと精度を両立。工場板金技能士などの国家資格を有する多数のスタッフが、最高品質の試作板金を迅速に仕上げます。


当社の「エキスパート制」や「技能検定の有資格者数」についての詳細は、『技術の担い手』にて紹介しております。
まとめ:板金の短納期・スピード試作はお任せください
試作板金は、お客様のアイデアを製品化するための重要な第一歩です。豊富な材料在庫、積層金型などの独自技術、そして有資格者のエキスパート集団が支える強固な製造システムにより、品質を一切妥協することなくスピーディな対応をお約束いたします。「どうしてもこの日までに部品が必要」「急ぎで板金試作を依頼したい」といったお悩みがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。



